耳科について
耳科では、耳道内視鏡(ビデオオトスコープ)を使用して、耳道内を観察し、病気の診断や治療を施していきます。病気の種類によっては、麻酔を使用した上で洗浄処置や手術を行うケースもあります。
わんちゃん・ねこちゃんを悩ませる耳の病気の代表格として知られているのは、外耳炎です。外耳炎は一般的な洗浄や点耳薬によって治ることも多いですが、難治性の外耳炎である可能性も否定できません。外耳炎以外にも耳に関する病気には多くの種類があるため「外耳炎を繰り返す」「耳をかゆそうにしている」「耳垢が多い」など気になる症状があれば、お早めにご来院ください。
日曜日午後の特別診療枠:セカンドオピニオンの初診など
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「他の動物病院で診てもらったけれど、なんとなく診断結果に不安がある」「他の先生の意見も聞いてみたい」という場合には、ぜひ当院をセカンドオピニオンとしてご活用ください。
セカンドオピニオンの初診においては、日曜日の午後に1時間の枠で特別診療枠を設けています。
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詳細
対象診療 耳科全般 診察時間 隔週日曜日の午後(毎週ではありません) 予約方法 完全予約制(ペットパスのアプリまたは電話予約) 注意事項 2回目以降の診察も日曜日の午後に対応可能ですが、詳細な検査は通常の診療時間内で行います。 詳しくはこちら 詳細説明のページへ
こんな症状に対応しています
- 耳を痒がる、臭う
- 耳が臭う
- 耳垢が多い、耳漏が出る
- よく耳を振る
- 頭を片側に傾けている
- 外耳炎が治らない
上記のような症状があれば、耳科疾患の可能性があります。
代表的な耳科の病気
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外耳炎
外耳炎は、わんちゃん・ねこちゃんがかかる耳の病気の代表格とも言われています。
外耳(耳の入り口から鼓膜まで)に炎症が起きることが特徴で、「急性外耳炎」と「慢性外耳炎」があります。
急性外耳炎では、症状が急激にひどくなり、耳介と外耳道が赤く腫れます。一方、慢性外耳炎では、すこしずつ症状が悪くなっていき、経過が長期に及ぶケースがあるでしょう。耳介が厚くなって色が黒っぽくなり 、外耳道が狭くなっていく特徴が見られます。 -
中耳炎
外耳炎が悪化すると、鼓膜が損傷して中耳炎を引き起こす可能性があります。中耳に溜まった膿や汚れを耳洗浄で取り除くことは困難なため、数ヶ月~年単位で治療を行わなくてはいけないケースもあるでしょう。
さらに中耳炎が内耳炎へ、そして髄膜炎へと進行してしまうと命に関わる状態になるため、早めの受診が必要です。 -
耳血腫
耳血腫(じけっしゅ)とは、耳介にある軟骨部分に何らかの原因で血液が溜まってしまう病気です。突然、わんちゃん・ねこちゃんの耳がぷっくりと腫れるため、驚いて受診されるご家族様も大勢います。
軟骨部分の出血は耳介への衝撃によって起こりやすいため、外耳炎になったわんちゃん・ねこちゃんが、耳をかいたり、頭を振ったりすることが原因だとも言われています。
耳血腫の初期段階では、耳介の軟骨内に溜まった血液を抜くことでよくなりますが、全身麻酔下での外科的な処置が必要になるケースも珍しくありません。
耳科で行っている検査
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耳内視鏡システム(オトスコープ)による細かい処置・検査を行います
当院では、わんちゃん・ねこちゃんの耳掃除や耳治療の際に、耳内視鏡システム(オトスコープ)と呼ばれる内視鏡のような専門器具を用いて、細かい処置や検査を行っております。わんちゃん・ねこちゃんが中耳炎になってしまった場合の洗浄処置や小ポリープの摘出手術などでは、麻酔をかけた上で、オトスコープによる処置が行われています。
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その他の検査
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耳鏡検査
耳鏡を使って耳道から鼓膜まで観察します。耳垢、赤み、腫れ、腺の過形成の様子を確認します。
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耳垢検査
炎症の有無や、耳垢内の菌、ダニ、カビを調べます。
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培養検査
耳道内で増殖している細菌の種類の特定、およびその細菌に効果がある抗生剤を知るための検査です。
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病理検査
手術などで切除した腫瘍などの組織を検査して、病気の診断をします。
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